
1.日本では「医療行為」
「ホワイトニング」は、アメリカやヨーロッパでは「化粧品」扱いであり、ドラッグストアーでも販売されたり、エステなどでもホワイトニングを行っています。しかし、日本では「医療」として分類されているため、歯科クリニックでしか行えません。また、「医療行為」であることから、一般の方々への広告もできないので、アメリカやヨーロッパと比べてその普及率は格段に低いのが実情です。
2.「医療行為」としての安全性と有効性
日本で最初のホワイトニング材が販売開始され何年も経ちますが、やっとここにきてホワイトニングの認知度が高まりつつあるように見受けられます。それをうけてさまざまなホワイトニング法がインターネットや雑誌、TVなどを通して紹介されていますが、日本で「医療行為」として行ううえで最も重要なことは「安全性」と「有効性」です。3.「光」の効果とリスク
オフィスホワイトニングでは、「光」を使用しますが、この「光」による問題が意外と軽視されています。ホワイトニング材の主成分である「過酸化水素」は「熱」により活性化されますが、生活歯を対象とするホワイトニングでは、その「熱」による歯髄への影響を必ず考慮する必要があります。アメリカや世六派では、特に、高熱を発する「紫外線」や「プラズマ」などのライトを使用してホワイトニングを行い、そのライトが評判になっていますが、一般的に欧米人と比較してエナメル質が薄い日本人の場合、歯髄が熱の悪影響を受けるリスクが非常に高まります。アメリカ歯科医師会の機関誌では、ホワイトニング用ライトの発熱によるリスクについての警告論文(JADA, Vol.135, February 2004)も発表されています。同時に、紫外線の「UV」のリスクも日本人にとっては非常に重要な問題です(「紫外線のリスク」参照)。
PDFダウンロード:JADA, Vol.135,
February 2004
4.ホームホワイトニングが普及しない「わけ」
また、ホームホワイトニングについては、日本人の薄いエナメル質による長時間、長期間の使用で「痛み」が出るため、効果が出る前に使用を中止されることが多いようです。そして、日本人の忙しい生活スタイルでは、毎日、長時間の装着が非常に難しいのが実情です。5.日本でのホワイトニング
このように、アメリカでの普及=日本での適用、ということにはなりません。歯科の環境や歯質そのものの違いにより、日本での導入の際には、日本の環境や日本人の歯質にあったように改良する必要があります。ホワイトニングの第一目的が「歯科クリニックへの誘導」であることを考えると、日本では、
・ オフィスホワイトニングを中心に
・ ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングでカバーできないケースで使用
というような位置づけが適しているのではないでしょうか?
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